丹沢―表尾根引き返す [丹沢/南関東/富士山]
アザミが紫の花をつけ、カヤトは僅かに薄茶色だった。
太陽は相変わらずの勢力を保ち地面を焦がしていたが、何かが秋の引き金を引くと一気に涼風が頬をなで、穂はなびいて、木々の葉は色付くだろう。
待ち遠しい季節はもうすぐかもしれない。
前方に黒い雲が見ていたので 「降りだす前に下りよう」 というのは、言い訳だった。
空には青い部分も有り、降るということも無いだろうが、そう言わせるほど体調が思わしくなかった。
書策で引き返し三の塔まで来て振り返ると、黒い雲の勢力は衰えて行くようだった。
「意気地なし」と笑われているようで、私は二の塔を目指して足早に下った。
2010-09-04 00:17
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コメント(12)
調子の悪い時は即撤退。
基本だと思います☆
by hayazou2002 (2010-09-04 08:07)
秋はまだでしょうかね~。
この暑さでは、普通に過ごしていても体力奪われます…。
by とうふさん (2010-09-04 13:43)
to hayazou2002 さん
本当にそうですネ。
メタボ解消して、出直しです。
to とうふさん さん
なんだかまだのようですね。
まぁ、そのうちにやって来るでしょう。
by 山子路爺 (2010-09-04 13:56)
夏バテでしょうか…。
下りで滑ったり転んだりはありませんでしたか。
どうぞお大事にされてください。
今日も暑くて一日ダラダラしています ^^;
by よしころん (2010-09-04 15:23)
白黒で見るともう秋の様に見えますね。(まだ青々としているのでしょうね・・・) 二枚目の青空に湧く濃い雲がいい味出してます。
by おど (2010-09-04 18:39)
あまり意地を張りすぎると登山自体
楽しいものではなくなりますので、
ほどほどのところで切り上げるのが
長くつづける秘訣かもしれないですね。
それにしても僕なら書策新道か、政次郎
尾根に逃げますが、三ノ塔まで戻るとこ
ろが意地が見え隠れしているような(^^)
by ken_trekking (2010-09-05 07:30)
まったく関係ない話ですが
徳川幕府で一番偉いのは
大政奉還を果たした徳川慶喜だと私は思っています。
作り上げることより、無くすことが
はるかに勇気がいるし、難しい。
引き返す勇気はなかなか持てません。
それが正解だとわかっていてもです。
山子路爺さんの判断はきっと正しかったんですよ。(^^)
ところで、メタボなんですか?(笑)
by nousagi (2010-09-05 11:08)
お疲れさまでした。 体調が良くなかったら、無理はされないのが正解です。
私も、ここ2WKやることも多く、調子がイマイチで週末も自宅でのんびり。
まだ暑いので、気をつけてください。 もうすぐ秋ですが。。。
by Jetstream777 (2010-09-05 11:56)
to よしころん さん
冷房にドップリと浸かっていたツケですネ。
膝痛が出そうだったので、途中でサポーターをつけ、「筋肉をバランスよく」を意識しながら下りました。これは難しいですネ。どうすればよいのか実感が湧きませんでした。でもそういう意識が大切なのかもしれませんね。
to おど さん
少しうす茶色になっていましたよ。秋は近いのかも……。
黒い雲はこの後霧散したようで、雨にはならなかったようでした。
to ken_trekking さん
残念ながら車を菩提峠の広場においていたもので、戸沢に下ることは頭に無かったのです。電車だったら書策新道を選択したかも……。
to nousagi さん
そうなんですよね。止めるのってなかなか難しいですよね。
この日は表尾根をピストンするつもりで出かけました。
書策で選択肢を二つ考えました。「尊仏山荘に泊まって朝一で下る」「ここから即下る」です。翌日の予定を頭の中ではじいた結果「即下る」になりました。
「メタボでないと」言いたいのですが……。
by 山子路爺 (2010-09-05 12:34)
to Jetstream777 さん
忙しさにかまけて運動不足でした。
次週、次々週に向けてチャリ通を復活させたいと思っています。
暑さ続きますが「もうすぐと秋が」と思って頑張りましょう。
by 山子路爺 (2010-09-05 12:39)
赤茶けた表尾根の山道と暗雲
岸田劉生の「切り通し」の絵の様でいいですね
引き返す勇気は絶対必要ですね!
そのときの気力にもよりますしね
体力と気力最近はめっきりです
by SILENT (2010-09-08 11:15)
to SILENT さん
コメント有り難うございました。
岸田劉生の絵の様と言われると、とても恥ずかしい限りです。
何もかもがハンパな写真です。
この日はとても暑く気力が萎えてしまいました。
なんだか中途半端で物足らない山でした。
これからも宜しく。
by 山子路爺 (2010-09-09 00:02)