雪が来る前に―北穂高小屋へ [北アルプス]
まだ岩場が待っていてくれた。
何処をと一瞬戸惑うが、丁寧に書かれたペンキマークが私たちを導いてくれる。
岩の感触を楽しみながら歩を進める。
上りきって振り返ると、ちょうど飛騨側からガスが上がって来るところだった。
行く手には最後の急登。
あと少し。
登っても登っても、小屋が近づかない。
10歩登っては立ち止まり、また10歩歩いては息を入れ、又10歩行っては水を飲む。
だんだん陽も傾いて、小屋には電気が点きだした。
動きそうな石を避け1歩又1歩、やっとテラスにいる人の顔が分かるところまで来た。
「もう少しだよぉ~」 上から声がかかる。
見上げると小屋の階段がすぐそこにあった。
そして大キレットはすべて私たちの後ろにあった。
思わず三人で握手。
「ヤッタァ!」。
2011年10月5日 北穂高小屋に着いて
2011-10-25 11:06
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コメント(17)
あのぉ~、ペンキマークは分かりますが… これって道!? (><)
ここも下まで真っ逆さまですよねぇ。 はぁぁ…
私はやはり土の道がいいです~~
by よしころん (2011-10-25 13:02)
やった〜〜〜〜〜〜!!
叫びたくなるでしょうねえ〜!^^
by hatumi30331 (2011-10-25 14:09)
動きそうどころか落ちそうな石もありますよ?
by KOH (2011-10-25 14:59)
階段を上がってテラスに立つと誰もが笑顔で握手をしますよね。
感動が伝わります。
by kamoshikanagai (2011-10-25 15:24)
岩のペンキはそういう意味だったのですね。
そのマークで、経験者なら歩いていけるのですね。
わたしはとてもムリ...山子路爺さんの写真で愉しみました。
by ナツパパ (2011-10-25 18:28)
確かに矢印は見えますね。
でも、足が届かないような気がします。(^_^;)
やったぁの握手、その光景が目に浮かびます。
やりましたね。(^^)
by nousagi (2011-10-25 19:05)
to よしころん さん
立派な道ですよぉ。その証拠に画像をクリックして大きくすると、鎖やピンなどが見えます。落ちない為には「鎖やピンを絶対放さない、何があっても」←五龍山荘の小屋番の教えです。
to hatumi30331 さん
嬉しかったなぁ。
今まででの山行の中で一番充実した一日でした。
to KOH さん
一見動きそうな石も確認するとかみ合っていて大丈夫です。
逆もありますけど。
to kamoshikanagai さん
緊張の三時間半でした。
やり遂げたような達成感がありました、バンザイをしたいくらい。
to ナツパパ さん
一応一般登山道ですので、ペンキマークは頻繁に出てきます。
これが無いと私には無理でしょうね。危険地帯は間隔が狭まります。
to nousagi さん
足の短い爺さんでも何とか行けましたよ。
ここを下るときは最後のところが届かないかも。
by 山子路爺 (2011-10-25 19:29)
今にも崩れ落ちそうな岩の間を通って行くんですね。
日没前のギリギリセーフだったんですね。
思わず握手、分かります。
by 海を渡る (2011-10-25 19:33)
「10歩行っては息を入れ」…思い出しますね、そんな感じでした。
そして滝谷のてっぺんを横切る緊張感。できることなら、もう一度いきたいな。
by asa (2011-10-25 19:55)
読んでいても「お疲れ様~」って言いたくなるような
ルートですね。充実感満載!羨ましい山旅です。
考えてみれば岩尾根のルートファインディングって
僕は初心者だな。もっと岩の路を歩かなければ。
by ken_trekking (2011-10-25 19:57)
お疲れ様でした。 踏破された充実感、なんとなく察します。 !(^^)!
by Jetstream777 (2011-10-25 20:16)
爺さま、拡大して鎖・ピン、分かりました。
>「鎖やピンを絶対放さない、何があっても」 ありがとうございます。
ここを通過できれば、なんでも乗り越えられそう~!
本当にスゴイ! お疲れ様でした \(^o^)/
by よしころん (2011-10-25 22:24)
大キレットを征服した感動が伝わってきました。
by 元山陽ちとせ (2011-10-25 22:30)
to 海を渡る さん
小屋に着き、指定の区画に布団を敷いて荷物を片付けると夕ご飯の時間でした。
もう少し早く(30分でも)大キレットに入らなくては……。
to asa さん
北穂の登りは疲れましたねぇ。
シャリバテも加わって本当に休み休みでした。でもまた行きたいです。
to ken_trekking さん
ペンキマークが無ければ難しいルートですね。
岩でのルートファインディングは全く出来ません。
to Jetstream777 さん
うれしかったですね。
充実した一日でした。自然に握手していました。
to よしころん さん
ねっ、登山道でしょう。
でも浮世の波はこれより手ごわいからなぁ。
to 元山陽ちとせ さん
しみじみ夢が叶ったんだなぁって思いました。
嬉しかったです。
by 山子路爺 (2011-10-25 23:05)
人に見られているとつい急ぎたくなりますが、最後まで慎重に登られて貫禄を感じます。 何人もの方が登っているので、余程滑落はないと思いたいのですが、怖いものは怖いですねぇ。 しかし、夕暮れ時まで登っていたのですか、疲れませんでしたか?
by おど (2011-10-25 23:46)
岩場・・・わーーーっこんなところを・・・。
こちらの山々、やっと色づいてきました(^.^)
by 夢空 (2011-10-26 09:23)
to おど さん
貫禄なんて……草臥れているだけです。
入りが少し遅めだったので…もう少し早くしなければ…反省です。
結果的に秋晴れはこの日だけで翌日は霧雨~雨またはミゾレでした。
to 夢空 さん
こんな所を無事に通過してまいりました(又行きた~い!)。
高い山の紅葉も終わりに近づいて、低いところに下りてきましたね。東京の高尾山などはこれからが見ごろとなります。
by 山子路爺 (2011-10-26 11:33)