遅い夏休み……5峰・4峰 [北アルプス]
☆5峰
朝焼けの5峰に向けて歩き出した。
眼下に奥又白の湖面が輝いていた。
張り切って歩き出したのだが、わりにしっかり踏み跡があって特に問題もなく頂上へ。
あまりにもあっけなかったので、これと云う記憶が……ない。
感じとしては、クサリやハシゴやコースペイントがない岩場かな……言い過ぎかもしれないが。
太陽も大分高くなって、明るくなった穂高連峰上空に青空が広がっている。
天気予報通り今日一日は持ちそう……2人の顔は自然とほころぶ。
しばらく展望を楽しんだ後、4・5のコルへ下る。
☆4峰登りトラブル3連発
その1:ホールドステップともに慎重に選んでいたはずなのに、右足に体重を乗せたとたん岩がはがれてバランスを崩す。幸い右ひじを岩壁にあてがってスリップせずに済んだのだが、岩に当たった部位から出血が……私は、血液をサラサラにする薬を使用しているため出血が止まりにくい。とにかく安定した所まで登ってホータイを出して圧迫……心配顔のMMさんにOKサインを出す。
その2:突然の落石……小玉スイカ位のやつが膝の上にドスン……自分のいる場所のすぐ上からだったのでスピードが緩く、運よく筋肉の厚い部分に当たったため少し痛かっただけで大事なかった。後でズボンをめくりあげてみると、コブが出来て周りに少し内出血があった。一応内出血もヤバイのだけどこの程度なら……。
その3:ホールドをつかみ体持ち上げると、我が右手はしっかりサル(?)のウンコを……一応手袋はしていたんだが……MMさん大笑い……「知ってたら教えてよ」……まあこれで「運」が付いたという事に……トホホ。
あんまり快適ではなかった4峰を下って3‣4のコルへ……ここで後続の3人パーティに追い付かれる。
チョコレートを食べながら登高の準備……と言っても私はハーネスを絞めてATCとスリングそれとカラビナ2個ぶら下げれば準備万端……何時でもOK。
さあ、今日の核心部へ。
2016年 9月 前穂高岳北尾根
なんと美しい朝焼けでしょう。
でもここを登るとは想像しただけで、足がすくむ思いです。
4峰、こんな所まで猿がくるのですか?
信じられなあー。運が付いてよかった。
by はるか (2016-10-11 21:30)
いつもながら素晴らしい写真!
朝焼けですか?
登らなきゃ撮れないですね!
怪我したり、猿のウンチまで〜
いろいろあって、忘れられない日になりましたね。^^
by hatumi30331 (2016-10-11 22:24)
写真でも息をのむような美しい朝焼け
さぞや現地では・・・
それにしてもお気を付けください。
by sigedonn (2016-10-11 23:39)
to はるか さん
大キレットの稜線上にも猿の物と思しき落とし物がありますよぉ〜。
北穂南陵の草付でガサゴソするのは多分猿だと思います(熊ではないと思いますが……)岳沢への下りでリードがオコジョを見ましたので、もしかするとそっちかも。
to hatumi30331 さん
朝焼けでですぅ〜〜〜……好天に恵まれて良かったです。
もう、これ以上の所は……私の限界です、もう無理です。
by 山子路爺 (2016-10-11 23:47)
to sigedonn さん
私の写真では表現出来ない迫力が……今までで最も素晴らしいモルゲンロートだったかも。
今考えると、落石の方はヤバかったですね。もう少し上からとか……肉の薄い部分だったら……と考えると、ゾッとします。
by 山子路爺 (2016-10-12 00:12)
前穂の北尾根ですか。元気ですね
血液さらさら、私も飲まされていて、ちょっとした擦り傷でも「やばいな」と思ったりします
重々、体に気を付けて
by asa (2016-10-12 07:03)
何と神々しい前穂高岳の峰々ですね!
by bpd1teikichi_satoh (2016-10-12 10:18)
来年はぜひ行きたいこのルート
山行になります。
それにしてもヒヤリハットは大変でしたね。
大きな事故にならなくてなによりです。
この岩の感じがぞくぞくする楽しみがありますよね
きっときっと登れますように!
by ひろたん (2016-10-12 12:01)
to asa さん
一生に一度の我がままを言って連れて行ってもらいました。
血液サラサラ薬……ケガの時は嫌だなぁと思うし、血栓ができるのも嫌だなぁと思うし……勝手な思いばかりです。
to bqd1teikichi_satoh さん
取りつきが怖そうに見える5峰……案外易しい。
もっさりした感じの4峰……岩もろい。
ちょこんと頭が見える3峰……核心部で楽しい。 北尾根の感想です。
to ひろたん さん
私はひろたんさんのように日ごろからトレーニングしているわけではないので、本当は足を踏み入れてはいけなかったのだと思います。なんとか無事にトレースすることが出来て、それだけが良かったことかと……。
でも3・4のコルから前穂高岳に至るルートは本当に心躍る素敵な場所でした。
by 山子路爺 (2016-10-12 15:57)
今まで落石にあったことないけど、
やはり怖いものですね。
そうか・・・薬飲んでると皮下出血も止まらないのですね。
私は今は飲んでいないけど、
家系的にそのうちお世話になると思うので
知識として覚えておかないと。
ハーネス・・・続きが気になります。
by imarin (2016-10-14 10:06)
懐かしい山ばかりですね。もう一度登りたい。
by イッシー (2016-10-14 17:57)
現場で見たらさぞ圧倒的だろうなぁ。
素敵な写真です♪
ケガ、気をつけてくださいね。
ブログが更新されているのだから、問題なかったのかな。
by werewolf (2016-10-15 00:13)
to imarin さん
当たった部位はその後しばらく痛みが引きませんでした。落石を避けられなかった事は凄く反省です。ルートを少しミスったようです。薬は血栓が出来ない様に飲んでいるのですが、医師からは出来るだけ出血するような行為は慎む様に言われています。今度の診察時には「登山はダメ」と言われそうです。
to イッシー さん
私もだんだん岩の山には登れなくなる年齢が近づいています。
今のうちにと我がままを言って北尾根を登らせてもらいました。
to werewolf さん
怪我はすべてOKになりました。その後、風邪でダウンしていますが。
山は高度感が凄いかと思っていましたが、さほど感じずにトレース出来ました。1峰(前穂高岳)に着いたときはさすがに感激しました。
by 山子路爺 (2016-10-15 13:59)
擦過傷に落石直撃・・昨年と云い今年と云い当たり年ですね~ま、ウンはつかまれたようですが・・笑) 場所が場所ですから心配されたでしょうね~
私も昨年12月六甲の緩斜面で落ち葉を踏んで転倒、肋骨骨折し約2か月圧迫包帯のお世話に。瞬間的には足の甲の打撲が立ち上がれん程痛かった。
by OJJ (2016-10-21 09:14)
すごい鋭角
これらの頂上へ登るんですか?
とても信じられない☆
by はなだ雲 (2016-10-23 11:25)
to OJJ さん
全治2か月……それは重症でしたね。当方は行動に支障が出る程ではなかったのですが、下山してからもしばらくの間は落石を受けた部位に鈍痛がありました。運をつかんだので来年は大丈夫でしょう。
to はなだ雲 さん
両側とも切れ落ちていて眺めが抜群……梓川が光っていましたよ。
でも、核心部はこの先にあります。
by 山子路爺 (2016-10-23 15:54)