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白馬岳六月2 [北アルプス]

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白馬尻の小屋はまだ建っていなかった。

アイゼンを履いてからおむすび一つ頬張ってエネルギーを注入した。

ここからコースタイム約5時間……私の足では6時間(?)……休憩も入れれば7時間(?)……急ぐ旅でもないし、日のあるうちに白馬山荘にたどり着けば……マイペースで行きましょう。


実は私、大雪渓をなめていました。

何せ白馬岳と言えば、昔から女性人気No1……「高山植物が咲き乱れる女子供でも登れる優しい山」のイメージが……でっ、実際は?……思っていたよりかなり急!というか「キツイッ!」……ハイッ、まいりました……バテたのは一応歳のせいという事で←(運動不足を棚に上げてます)ハイッ。


空には薄い雲が出て来て天気は下り坂、天気予報は当たりそう。

振り出す前に小屋に滑り込めるか……ピッチを上げたいが、そうも行かず……小屋前で降られるかも。



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葱平では夏道が顔を出していた。


アイゼンを着けたまま夏道を少し歩いてみたが歩きにくい事おびただしいので、あきらめて再び雪上に戻って直登。

「この辺りが避難小屋があるけどまだ雪の下だね」ってMさんのんきにしゃべっているけど、こっちは息も絶え絶えで、出てくる言葉は「一服つけようよ」と休憩の催促ばかり……やっぱり歳だね(ここ強調)


村営小屋のベンチで大休止……かなり寒い!気温は?一桁?……カッパの上着を出してはおり……残ってるおむすび半分とアンパンを水で流し込んで空腹満たして……気合を入れて「あと30分位?」かな。



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ガスの中に白馬山荘がぼんやり見えた。

傾斜が緩んでやっと雪渓が終わりアイゼンを外した。


この時期から咲き始めるツクモグサがお出迎え……少しだけ疲れが和らぐ。

本州では、ここと八ヶ岳にしかないらしい……そういえばウルップソウの分布と似ているが、白馬岳と八ヶ岳とに植物分布上の共通点があるのだろうか……分かる人教えてぇ~。


でっ、猿倉からのコースタイム約6時間の所……8時間……まあ年の割には良いペースだったと言っておこう。

そして急登にあえいでいた時に「そろそろ山は引退かな」なんて考えていたことは内緒にしておこう。


白馬山荘・キャパ800人……北アルプス最大(多分日本最大)の山小屋に本日お客さん2パーティ5人……こういうのって何だか嬉しい。

濡れたシャツや靴下を乾燥室につるしてたら談話室集合……ストーブを囲んでお茶を飲みながら今日の出来事を笑い話の種にしよう。


さて明日の天気は……どうやら雨……どうするかは明日の朝……出来れば晴れてほしいな……雨の中歩くのも嫌だし、テント設営も難儀だしね。


部屋にある布団を贅沢に使って(敷布団3枚・掛け布団2枚・毛布1枚/1人)温温ベッドでお休みなさい。

ではまた明日!






                 2018年 6月 白馬岳







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