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山旅トレーニング4 [丹沢/南関東/富士山]

2018df_0534.jpg    たまにはモノクロ

2018df_0532.jpg     毎度同じ様な写真

2018df_0548.jpg    下界を覗く、雲が多い   

2018df_0572.jpg    ガッチリバリケード、通行禁止だった



霧の中、解除されたばかりの富士山スカイラインを五合目まで駆け上がった。

上空に見える僅かな青空に希望を持って歩き出した。

六合目のオバチャンが「その先を左」と言ってくれたがその意味を戻ってくるまで理解できなかった。

七合目をはじめ全ての小屋は閉まっていた……十分水の用意をして来てよかった。

頂上で昼飯と思っていたが、九合目で空腹に耐えかねて、相棒が持たせてくれた海苔弁と焼きナスの味噌汁とミネストローネスープを食べてエネルギーを注入した。

長めの休憩ののち気合を入れて歩き出したが、九合五尺からは歩いては立ち止まりを繰り返した。

富士宮頂上下山口に小さなバリケードがあって、曰く「頂上から六合目までの登山道は通行禁止」と。

知らなかった、本当にシーズンオフなんだ、でも早すぎない?

よく晴れた頂上で下界を眺めやり「あの雲の下は多分雨だな」と思い、陽光を浴びて紅茶を入れたシェラカップを手にマッタリしている事に少しばかりの優越感を感じた。

一時半過ぎ、最後はカッパのお世話になるかもと思いながら穏やかな頂上を後にした。



☆下って行く途中で何人も登ってくる人達とスレ違った、お昼をとっくに過ぎたのに。

足早に登ってゆくトレラン風の人、大きな荷物でビバークでもするのかと思われる人、そういう人に混じって小さなザックにスニーカーの軽装の人もたくさんいた。天気は下り坂、今から登って帰りは暗くなるかもしれないし大丈夫かなと思っても、なにせ富士山だからいろんな人がいる訳で、そんな考えは余計なお世話か。


それでも最も気になった人……

七合目手前で霧の中から人の声がした(何を話しているのかは分からないが)。暫くして3人の青年とすれ違う。先頭はともかく後続はかなり疲れている様子だった。軽装スニーカー白いビニールのコンビニカッパをまとっていて、まだ上を目指すようだった。話してる言葉は中国語に聞こえた。「そろそろ暗くなるし雨も近い様だからもう上に行くのはやめれば」と言おうとしたが、言いそびれて「コンニチハ、気をつけてね」とだけ言って下山を続けた。七合目をだいぶすぎてから、ちゃんと声をかければ良かったかと少し後悔した。さらに下って前をゆくおじさんに追いついてその事を話すと、彼が一応のことはアドバイスしたとのことなので少し安心した。暫くの間彼と一緒にくだり、最近も低体温症で外国人が亡くなったらしい事など富士山でも事故のことなど教えてもらった。

「富士山で外国人遭難」のニュースがないので、あの3人は多分無理はしなかったんだろう。


みんなぁ〜〜〜、富士山をなめないほうがいいよぉ〜〜〜

富士宮五合目から剣ヶ峰往復は、山渓のコースタイムで10時間、休みなしでね。勿論これより早い人も、12時間でも13時間でも歩け人もたくさんいるでしょう。でもそれには気象や体調や高度障害が出ないなどの条件があってのこと。やっぱり実際に事故が起こってみると考えなければいけないんでは、特に夜中に登っている人はねぇ……


もう一度「富士山舐めんじゃねぇ〜〜〜ぞぉ〜〜〜!」






                    2018年9月 今年2度目の富士山






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