山子路爺のネパールトボトボ旅ーその2 [ネパール]
★ルクラ(2,840m)〜パクディン(2,610m)〜ナムチェ(3,440m)〜クムジュン(3,789m)〜キャンジュマ(3,550m)〜デボチェ(3,820m)〜ディンボチェ(4,410)……五日間かけて上ったり下ったりを繰り返しながら歩く。
荷物が思ったよりも重くルクラで急遽ポーターを雇う事に……こんな所にも今回の計画のずさんさが見え隠れ。
★ルクラをスタート……トレック開始……私の前をゆくのは大荷物を背負ったサブガイドのジャパン……ガイド資格を取得する前はポーターもやっていたのでこの位は何て言うことは無いらしい……私にはとても無理……ちなみにメインガイドのらメッシュもポーターをやっていた。まだ30歳なのにエクスペディション(ピーククライムより難易度が高い山)もガイドでき、エベレストにも登っている凄いやつです。
★ナムチェは各国からのとレッカーで賑わっていて、ポーターハウスも満杯。部屋を確保できなかった我々のポーターはロッジ下の空いたスペースでテン泊となった。様子を見に行くとテック(一番年上のポーター)が「心配ないよ、毎度のことでなれてるから」という顔で親指をグッと立てにっこり微笑んだ。
夕方小高い所に立ってKondeRi(約6,000m・山名に自信なし)の夕焼けを待ったが、さほどの事はなく寒さに追い立てられてロッジに戻った。
谷間の朝は遅くロッジは陽の恵みはまだ届かない。
ダウンのジャンパーとダウンのズボンを履いて外に出た。
寒さが沁みる。
天辺に朝日が当たると一気に赤みが岸壁を下りだす。
だが自分のいるところまではなかなか来ない、背後の山に邪魔されて。
今日の仕事は辛かった
ボンベ2個背負って急坂を
だけど今日はそれも終わったよ
後は飯を食らって眠るだけ
ヤク御一行様お疲れ様でした……労いの言葉ありがとう、でも僕たち正確にはヤクじゃなくてゾッキョ(ヤクとウシの交配種らしい)だよう。
寒くて目が覚めた
目が覚めたついでに少し写真を撮った
2・3分だけで体の中の方まで冷えてしまって
テルモスのお湯を飲んでシュラフに入り
その上から備え付けの布団をかけ
猫の様に丸まって温まるのを待った
目覚ましが鳴るまで30分、ウトウトしたいのだが。
時々こう云うのがある
ヒンドゥなのかチベット仏教なのか
別に深い興味があるわけでは無いけど
何故か親しみを感じるんだよね
この辺りでは富士山より高いところを歩いている事が多い訳なんだが、息苦しいとか頭が痛いとかと云う事が全く無い。
この夏から秋にかけて連続して富士山に登っておいたおかげだと思いたい。
勿論、この先5,000m以上となればどうなるかはわからないけど、今の所自分してやったりの気分だ。
ただロッジの食事がイマイチ(イマイチどころではない)で、いつも空腹感が付いて回ってはいるけど。
犬は高山病にならないって本当かなぁ
仕事場が3,000m〜5,000mの僕たちは全然問題ないけどね
背中の荷は何時もの事だよぉ〜……大きな声では言えないけど、うちのヤクドライバーはヤク使いが荒くて……など
とは言っていません、ご心配なく。
トレック中によく目にする山
KusumKhangaru(6357m) Thamserku(6608m) Kantega(6685) Tabuche(6367m) Cholatse(6335m) ArakamChe(6423m) そしてAmaDablam(6856) などなど
あっちこっちにカメラを向けて沢山撮ったのだが、どれがどれだか特定する事が難しいのです(泣き)……ついにボケが来たか。
写真はAma Dablam(母の首飾りの意味)だと思うんですが間違っていたら御免なさい。トレック中多くの場所から見る事が出来て、見る角度によって表情が異なり、もう少し穏やかに感じることも有りました。とてもカッコいい山だと思います。20年若ければ挑戦したかも……なんて思いながら眺めていました。
2018年10月〜11月 ネパール
山子路爺のネパールトボトボ旅その1 [ネパール]
★羽田国際線ターミナル
10月下旬、大好きなBABYMETALのライブも行きたかったが……BMか山かの何れかを選択せざるを得ず……今年は一度も参戦出来ない事になっちゃうけど……一生に一度(ラストチャンス)の長い山旅に出かける事を選択。
半年前から計画してたのに、出発準備が整ったのは出発前日の夜中(当日の朝)……相変わらずのグズ野郎はその日の夕方、相棒に空港行きのバス停まで送ってもらい27日間のネパール旅がスタート……ワクワク!
★カトマンズ滞在
トレック準備……主に装備点検
◯ギアの点検……ピッケル・アイゼン・カラビナ・スリング・アッセンダー(ユマール)・ハーネス・ATC等々。
Ramesh Gurung(メインガイド……以後ラメッシュ)とJapan(サブガイド……本名です……以後ジャパン)にアドバイスしてもらう……リーシュ(ピッケルベルト)は肩掛けにしない事確認。
◯カトマンズにおいておく物はスーツケースに、トレックに携帯するものはダッフルバッグに……スーツケース等はホテルで預かってもらう。
◯ゆっくりシャワー……これから暫くはシャワーも簡単じゃなくなる。
◯明日は早いので早々にベッドに潜り込む。
★カトマンズ〜ルクラ
4寺起床……夜明け前に国内線ロビー……大混雑……皆んな朝イチの飛行機に乗りたいのだ、天候が安定しているうちに……カトマンズ〜ルクラやポカラ〜ジョムソンなどの山岳路線は天候に左右され、欠航にになることもしばしば……途中で会った日本人パーティは飛行機が飛ばなくてヘリをチャターらしい。
ラメッシュが全員のパスポート等を集めて手続き済ませる(慣れたもので非常に敏速)……その後飛行機まで早足……荷物が積まれた事を確認して乗り込んだちっちゃな飛行機……狭っ!前回もこんなに狭かったっけ……とりあえず飛んでくれてラッキー!
ルクラが近づくと朝日に輝く峰々が我々を出迎える……これを機内から眺めたい人は左側の座席を確保すべし……たまたま私が座った席は左側……山の名前は???……何れにしても富士山よりは高い事間違いなし……後ろの方で「Cho Oyu!」の声がしたけどほんとかなぁ、爺さんの空耳かも……。
一眼レフ・ビデオカメラ・iPhone……皆様は動画……俺スだけチール……iPhon持ってるんだから動画とれば良かった……それにしてもこの3人は熱心に撮りおるなぁ〜!
ルクラ着陸はチョット緊張……狭いし短いし傾斜してるし……危なっかしい(?)飛行場……ランディングと同時に乗客拍手……飛行機は右に急カーブして駐機場へ……強力横Gかかる……停止して2度目の拍手(安堵の)。
★ルクラ(2840M)
快晴微風のルクラ……でもまだ陽が当たらないのでかなり寒い……これから荷物を分けしてポーターさんに預ける……用意ができるまでブラックティーを飲んでまったり……朝食は「カレースープに入ったモモ(餃子の様なもの)……決して美味とは言えない……ここから食事の難行苦行始まる……キッチンボーイを帯同すれば良かったなぁ(最初はそのつもりだった)……今更言っても後の祭り!……無事にミッションを完了することができるのか?……歳だからねぇ〜。
2018年10月〜11月 ネパール
*お断り:27日間ネパールを旅して来ましたが、記憶が曖昧で山の名前や時系列がゴチャゴチャになっています。間違いや、勘違いがあるかと思いますが悪しからず御了承下さる様お願いいたします。
長い山旅の後は温泉で蟹三昧 [近畿]
約一ヶ月、長期の山旅をして来ました……場所はネパール、本来ならば嬉しさいっぱいで早速その件をUPしたいところですが、色々訳ありで写真整理(サラリと見た所、ブレた写真のばかりで……涙)もせずに時間ばかりが経過しています。
そんな訳で、帰国してすぐに家族で出かけた「温泉でカニ」の件を先に……
京都府のはずれにある一軒宿の温泉に一家11人(もうすぐ12人になる予定)元気に顔を揃えて、我が相棒の古希の祝いを行った訳でありまして……
孫たちに買ってやった安物のなんとかブレード(べーゴマの現代版?)をいたく気に入ってくれ、早速組み立てて遊び出す男組3人……女の子にも同じ物にすれば良かったかなと思いつつ……遊びに熱中しているのを見るのは爺さんとしても嬉しいかぎり。
さて、おかみさんの「始めさせていただきます」に続いて「生ガニ」「焼きガニ」「蒸しガニ」「天ぷら」「シャブシャブ」「カニ雑炊」までカニカニカニカニカニづくし……とても食べきれなくて……もうカニの顔も見たくないと言っていたのに……食べきれなかった分をお土産に……家に帰れば、結局「ヤッパ美味いねぇ~」などと食べちゃうので有りました。
息子2「よく無事に帰って来たね」
爺い 「ハナっから無事に決まってるわい」
息子1「とうさん、喘息だから気圧の低い所では発作が出やすいので心配だったよ」
爺い 「まあ、いつもホコリ避けマスクをしてるからね。人より少ない空気で生活できているから高所には強いのよ。高所順応もメッチャ上手く言ったしね。高山病のコの字も出なかったよ」
息子1「そういう意味じゃない。現に咳がひどくて手持ちのデカドロン(高山病の最終手段として用意していた)使ったじゃん。気を付けてよ。御高齢なんだから」
爺い 「はいはい、それで現地ではそんな気も無かったんだけど、どうも今回の旅はかなりな消化不良感が否めなくて、帰国したらもう一度行きたい気持ちが……」
全員 「えぇぇぇぇぇ~~~!」
なんて言いつつ、アハハオホホと楽しい時間を過ごした訳で……今回のネパール旅の憂鬱が少し吹き飛んだような気がしたので有りました。
数日後、倅達が買ってくれた相棒の古希の記念品のスキー板とスキーブーツのセットを受け取りに街へ出ると、そこはすでにクリスマスモード……11月一ヶ月間日本を離れただけで浦島太郎の気分……時間の経過がやたら早く感じられる爺いなのでした。
気を取り直して、今シーズンもスキーに行くぞぉ~~~
2018年11月末 京都