SSブログ

山子路爺のネパールトボトボ旅ー3 [ネパール]

★ディンボチェ(4,410m)~高度順応(5,080m)~ディンボチェ~ロブチェ(4,910m)~ゴラクシェプ(5,140m)

★今日は高度順応日

2018df1536.jpg

5,000m強の展望台まで標高差600m程を往復

NangkarTshang(5,616m)へと続く幅広い尾根の途中まで

朝の歩き出しは何時もキツイ

そして今日はことのほか寒くポール持つ手が痛い。


2018df1556.jpg

メインガイドのラメッシュ(右)とポーターのテック

彼らは憎たらしくもスイスイと登ってゆく

ラメッシュ:「爺さん、ジグザクじゃなくて真っ直ぐ登って、トレーニングなんだから」

爺さん  :「・・・」

返事をするのも億劫だが歩けないほどでもない

一応ダイヤモックス飲んでおいたし。


2018df1578.jpg

ヒーフーハーフ―

タルチョを繋いである岩の所(本日の目的地)

天気晴朗なれど風強し

人生初の5,000m超え

思ったほど息苦しくはなかったけど

楽勝と言う訳ではなかったね。


2018df1579.jpg

この先は痩せた岩尾根となりNangtarTshangh(5,616m)へと続く。

タルチョが伸びている先の岩峰まで行けそうだが……落ちれば一巻の終わりは目に見えているし……爺さんには勿論無理だし……そんな気もないし……今回のトレックの最終目的地はここではないし。

でも、誰かがトップを取ってガイドし私をビレーしてくれるなら……嘘嘘!

さて、だいぶ体が冷えてきたので下るとしましょう……下りは早いぞぉ~一気だぞぉ~。


★これから先はしばらく4,000mを下回ることが無い……無いどころか更に高度は上がる

2018df1604.jpg

山裾に広がる高原状のゆるやかな登りを行く

緩やかなと言っても標高は4,500m以上なので空気はうすい

ラメッシュが「爺さん大丈夫?」と私の様子を気にかけてくれる、高度障害が出ていないかどうかをね。

行く手の左側のTabuche(6,367m)Choratce(6,335m)その先にはArakamTse(6,423m)等美しい峰々をを眺めながら高度障害が出ないようにゆっくり歩く。


2018df1608.jpg

山裾には何本ものトレールがあって何処を歩いても何処で休んでもOK。

私達もよそのパーティも思い思いに歩いている。

ただし、ヤクの落とし物には要注意……古い物ならいざ知らず新しい物も結構多いから。


2018df1631.jpg

大勢の人が休んでいる地点(Tomostonsと言うところかもしれない)に着いた。

皆が休憩をとっている訳は、急な登りを登り終えたからだけではなくたくさんの墓碑があるから……その中には山岳関係のものも……私の記憶が正しければ。

振り返ればAma Dablam(だと思うんだが)、雲があるのもアクセントになってがカッコイイと思う。

たぶん皆なのカメラに同じような絵が記録された事でしょう。


2018df1650.jpg

黒々とした岸壁や真っ白な頂上を眺めて高原歩を歩き、早い流れに掛けられた危なっかしい橋を渡り、着いた所がThuklaのロッジ、そこでお茶休憩していると単独行の日本人がやって来た。

どうやらノープランで気の向くままのトレッキングをしてるらしい。

本当はそういう旅をしたいものだが、残念ながらそんな事が出来る年齢はとうに過ぎ去ってしまった。

まあ、一か月弱の長きにわたって山に入れる幸せを味わっているわけだが、人とは欲張りでしょうがないものだ。


十分休憩をとったらロブチェまでもうひと頑張り、そして明日はエベレスト街道最奥のロッジがあるゴラクシェプだ。

5,000mオーバーでの泊はどんな感じだろうか、かなり寒いのだろうか。

大体そんな所に人が住んでいること自体が信じられないのだが……。



2018df1687.jpg


辺りは荒涼として僅かに枯れた草があるだけの殺伐とした風景、その上にそそり立つ高峰が白く輝く。

トレッカー達はサイドモレーン(というのが正しいかどうかは分からない)間を歩いて行く。

Khumbu氷河沿って歩きLobuchePass(5,110m)を越えて一旦下って登り返せばゴラクシェプ。

さほど息苦しさを感じないのは高度純化がうまくいっているからだろう。

周りの山々はさらに高度を増し7,000m以上、PumoRi(7,165m)Nuptse(7,861m)Lhotse(8,414m)そしてまだ見ぬSagarmatha(Mt.Everest 8,848m)、明日はさらに高所に登る予定だからこれらをまじか見ることが出来るだろう。


それにしてもだしぬけにモレーンの上に顔を出した尖がった真っ白いPumoRiは感動ものだった……格好の良い山だ。

ラメッシュが「来年春登る予定なんだよPumoRiに」と嬉しそう語った……山が好きなんだなぁ~この人は。


そのラメッシュがロッジで盛んに言う「爺さん横になったりしないで外を散歩してきてね」って。

寝てしまうと呼吸が浅くなって高度障害が出やすくなるからだろう。

10分程で戻って来ると「もう少し5,000mの空気に慣れてきて」と追い出される。

しょうがない、少し周りの景色を撮って来るか。






            2018年 10月~11月 ネパール






nice!(81)  コメント(16)