後立山―旅の始め

八方池山荘から観光客に混じって歩き出した。

列を作るほどでもないが、我先にと横を急ぎ足で行く人、疲れたからもう引き返そうという人、革靴の人、サンダルの人などで、人波も服装も足元も賑やかしい。

両側から雲が湧き上がり、これが谷を埋め尽くし白馬岳も五竜岳も見ることは出来ない。

皆さんお目当ての「八方池に映る白馬三山」はどうやら今日は期待できないようだ。

 

若い華やかな声が聞こえてきた。

火照った体を冷やそうと扇の雪渓に入ると、そこにはたくさんの若い人たちが。

聞けば学校登山で丸山まで登るのだそうだ。

上の雪渓では、今度は下ってくる生徒たちとすれ違う。

一列になって下りてくるのだが、中には列を乱す者、滑りながら降りてくる者、チョットくたびれ顔の者とさまざまだ。

「コン二チハ」と声を掛けると「コン二チハ～」の大合唱がかえってくる。

元気な若い人々を見ているのは、実に楽しい。

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コメント 8

素晴らしい雲海です。サンダル似合いませんね。車もサンダルで運転する人がいますが、危機管理なんてどうでもいいのでしょうかね。
by mwainfo (2010-07-25 16:11) 

昨日の尾瀬でもサンダル履きの方がいました。
尾瀬は山という感覚がないのでしょうねぇ。。。
元気な子供達も沢山！　何回　「こんにちは～！」　と言ったでしょう　＾＾；
by よしころん (2010-07-25 16:41) 

学生の登山ですか。　学生の頃からこんな風景を見ていると、登山に興味をもつ人が増えるのでしょうかね。
（サンダル履きは状況次第だと思いますよ。　山荘泊りでサンダル履きのまま近くに散歩へいく人は見かけますね）

by おど (2010-07-25 17:13) 

サンダル。。。
若いカップルなんかが手を繋いで歩いている光景を見ると、微笑ましいですよね＾＾；
頼むからこれより上には登ってこないでよと心の中で思ってますが。。。
逆に一般観光客から浴びる冷たい視線を楽しみながら登ってたりします＾＾
by fukusuke (2010-07-25 21:42) 

人・人・人ですね～こんなに人込みなのは見た事が無いです＾＾；
人気の少ない山ばかり行ってるのでびっくりです…
by tsuka (2010-07-26 10:38) 

to mwainfo さん
昔は「こんなところにサンダルで来るなんて」と目くじらを立てていましたが、年のせいか丸く（？）なって、「木道が終われば、大変だろうなぁ」なんて思うようになりました。スニーカーくらいにはして欲しいですが……。

to よしころん さん
Oh！尾瀬に行っていましたか。
「コンニチハ～」は数え切れません。
おかげで雪渓の終わりでは息切れ状態でした。

to おど さん
長野県の中学の遠足ですネ。
山の魅力に取り付かれる子供が何人出るでしょうね。
地元が羨ましいです。

to fukusuke さん
ハハハ、fukusuke さんも十分若いので、手をつないで…はOKですヨ。
観光の人は八方池でUターンですからそれまでの辛抱です。

to tsuka さん
北海道でいえば、黒岳ロープウェイや旭岳ロープウェイ～姿見の池辺りの感じですかネ。
八方尾根を登って稜線に出てしまえばすれ違う人もまばらです。
縦走するパーティはさらに少なかったです。
by 山子路爺 (2010-07-26 14:22) 

学生時代、夏合宿は立山だったんですが（夏スキー）、
室堂での風景、こっちは重装備なのに、
普通の観光客もたくさんいて、
すごく不思議だったのを覚えています。。。
by cjlewis (2010-07-27 12:15) 

to cjlewis さん
室堂は観光の人と目的をもった人とが入り乱れる所ですネ。
人の多いところは苦手ですが、最近は人物観察を一つの楽しみにしています。
by 山子路爺 (2010-07-27 17:46)