煎餅と御朱印 [その他]
揚げせんべいに小さな海苔を巻いただけの事なのだが、とても入手困難なお菓子。
昨年などは、朝7時に店頭に到着してもすでに長蛇の列で、係りの店員さんから「この位置では購入できません」といわれるほど。
私はすぐに諦めたが、もしかすると買えるかもと帰らない人もいる。
ネットでも販売しているが、届くのは何ヶ月も先らしい。
年明けからは購入数量制限が設けられ、さらに工場の生産数も増えたらしいとの噂を聞いて、久しぶりに出かけてみた。
7寺半に家を出て8寺すぎに現地に到着すると、列は50人ほどで、係りの人に「今日は買えますか?」と尋ねると、「大丈夫です。もう少しで注文を取りますから購入品目をあらかじめ決めておいて下さい」とパンフレットを渡された。
注文を取り始める頃には、私の後ろには更に50人程並んでいた。
予約受付開始から10分程で「贈答用60入完売です」声が上がり、さらに「〇〇完売!」と追い打ち。
希望の品が残っているのかとヒヤヒヤしたが、無事私の分と相棒の分を購入完了予約完了。
購入金額3万何千円……年金生活者が、たかが煎餅ごときにこんなに散財しても良いものなのか……???
……
……
品物が揃うまで時間がかかるので、お大師さんまで散歩に行ってこよう。
中学一年になる孫が、小6の時の友達数人で浅草浅草寺に出かけた。
その折七福神巡りをし、頂いた御朱印を見せてくれた。
こう云う物にはあまり興味がない私だったが、間近で実物を見るとなかなか良いものだ。
旅行の際、神社仏閣に立ち寄ることも多いので、私も御朱印を頂いてみようかと思い、手始めに地元川崎の厄除け大師・金剛山平間寺から始めた。
お菓子を買い求めるついでではあったが、3種類の御朱印を直書きでいただき、なんだか嬉しかったのは何故だろう。
よく考えて見ると大した事ではないと思うんだが、どうも病みつきになる予感が……。
帰路、早速包みを開いて久しぶりに味わう。
二人で顔を見合わせて「美味いねぇ」……食べ出すときりがない。
人気にあぐらをかかないで何時迄もこの味を保って欲しいものだ。
2022年 4月
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