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後立山―赤沢岳~スバリ岳 [北アルプス]

DSC_5606y.jpg

赤沢岳のガレをペンキマークを拾いながら下った。

前方に扇沢から登って来た登山道が、最後のZIGZAGを描いて針ノ木峠に達していた。

雪渓はノドと呼ばれる沢が狭くなったところに僅かにあるだけだった。

夏の早い時季にはどの辺りまで埋まっているのだろう。

あの道を辿るなら、雪渓上を行ける頃が良いなと思いながら歩いた。

 

dsc5612y.jpg

スバリ岳、チョット変わった名前だ。

スバリとは深い谷を意味するらしいが、それ以上の事はわからない。

やっと着いたやや狭い頂上にザックを下ろして一息入れた。

天気はだんだんよくなって、この分で行けば立山も拝めるかもしれない。

針ノ木岳は近い。

 

DSC_5617y.jpg

初めて黒部湖を見た。

湖上にかかっていた薄いモヤはすっかりとれてエメラルドグリーンが鮮やかだ。

森と湖の間に横たわる白い帯が少し痛々しく思えた。

もしダムが無かったら、黒部の谷はどのように見えたのだろう。

そんな事がフッと頭をよぎった。     


nice!(48)  コメント(23) 

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コメント 23

カマスケ

山登り、野鳥もたくさんいそうで楽しそうですね。
勇気がなく、車やロープウェーで上れる山頂がやっとです。
by カマスケ (2010-10-06 05:01) 

まるまる

スケールの大きな自然ですね。
湖面の色が山々との色と映えて美しいです。
by まるまる (2010-10-06 09:28) 

まぐろとわさび

最近、駅やいたるところの階段登り降りしてます。
白根山の湯釜に登っただけでふらふらだったので・・・。
by まぐろとわさび (2010-10-06 11:15) 

fukusuke

1枚目、登山道が見えていますが、かなりの急勾配ですね。。。
落石が怖そうです。。。
黒部湖には山登りを始める前に観光客として行ったことがあります。
今見返すと、バックに雪を被った山々が見えていて、
当時もったいないことをしたなと、写真を見るたびに後悔と反省をしています^^;
by fukusuke (2010-10-06 12:32) 

スマイル

こんにちは
足元の悪いところを歩かれるんですね~
ちょっと怖い気もしますが
もう登頂されたのですね☆凄いです。
頂上から黒部湖をご覧になっているのですか?
綺麗な色ですね~
素晴らしさにクラクラします。
夢のような世界がるのですね♪
見せていただけるだけでも
幸せです。ありがとうございます☆^^;
by スマイル (2010-10-06 17:16) 

nousagi

すごいところに道がありますね。
お尻で降りた方が速そうなくらい急に見えますが
だから、ジグザグがたくさんあるんですね。(^^ゞ
下るのも登るのも大変そうです。
by nousagi (2010-10-06 17:46) 

おど

黒部湖の写真は空撮のようですね。 今年、読売新道を登った時のことを思い出します。 見える船は遊覧船でしょうね。
by おど (2010-10-06 19:36) 

hayazou2002

こんばんは☆
ガレ場が多そうですね。
by hayazou2002 (2010-10-06 20:50) 

hatumi30331

すごい!! スゴいです!
黒部ダムは行った事あるけど・・・山から見た事ないよ〜〜!
素晴らしい景観。 ありがとうございます!
by hatumi30331 (2010-10-06 20:57) 

kamoshikanagai

山を始めてそれほど時間の経っていないと思われる山子路爺さんの新鮮な驚きが伝わってきますね。
そして誰も止められない中高年登山者に進化してゆくのですよね。
10年前の自分を見るようです。
屋久島行ってきます。
by kamoshikanagai (2010-10-06 21:20) 

Jetstream777

すごい急な登りですね。 スリリングすぎます!
昔立山(雄山)から黒部ダムは見えましたが、湖は見えませんでした。
by Jetstream777 (2010-10-06 22:19) 

夢空

すごい景色ですね~☆
黒部ダムはまだ行ったことがなく・・・。
by 夢空 (2010-10-06 23:01) 

ken_trekking

すごいところに路がついているものですね。
ふつう路をつけようとは思えないような斜面
に見えますが・・・!?
by ken_trekking (2010-10-06 23:25) 

山子路爺

to カマスケ さん
nice!&コメント有り難うございました。
歩いている最中に沢山の鳴き声が聞こえてきます。しかし私にはその姿を見ることはなかなか出来ません。時々見かけても名前は分かりません。森林限界に出ると、ホシガラスや雷鳥を目にすることがあります。もっと鳥たちの事を知っていれば、山歩きも深いものになるのですが……。

to まるまる さん
黒部湖を初めて見ました。
赤沢岳から見え出して針ノ木岳まで楽しめました。
立山だけが雲の中で残念でした。

to まぐろとわさび さん
湯釜の階段もけっこうありますね。
でも登った後には良い景色が待っています。
ロープウェイなどの後に、小1時間ほど歩くと良いポイントが……、という所が何ヶ所かあります。
そんなところで写真三昧はいかがですか。

to fukusuke さん
見たときは、オーッという感じでした。
実際に歩いてみると(下りですが)道の付け方が良いのか、登りでもいけそうでした。落石(特に人工の)は要注意かな。

to スマイル さん
見た目ほどは悪くはないんですよ。
でもガレ場は注意が必要です。
特にガレの淵を歩く時は要注意、落ちれば……です。

to nousagi さん
お尻で下りると、う~ん……。
小屋番さんたちが整備していますので、比較的歩き易いのでは。
船窪小屋に行く時にはもう一度通ろうかと思ってます。

to おど さん
東京に帰ってカレンダーをめくったら、空撮した黒部湖の写真で遊覧船まで浮かんでいました。思わず、お~~っと声が出ました。
平の渡しから読売新道は遠慮したいですね。でも赤牛岳は行ってみたい。

to hayazou2002 さん
そうですネ。
ガレの淵を歩くところが何ヶ所かありました。
大町側にガレていました。

to hatumi30331 さん
この日上から見ていた人は、多分10人程ではないでしょうか。
なんだかチョット良い気分です。

to kamoshikanagai さん
そうです、後立山は昨年デビューです。
でも山歴はkamoshikaさんより長いかもよぉ~。
登った山はもちろん少ないけどねぇ~。
屋久島楽しんできてください。ブログUP待っています。

to Jetstream777 さん
ダムは見えるのですネ。
こちら側からは湖は見えるけど、ダムそのものは見えませんでした。
合戦尾根よりは楽かも……。

to 夢空 さん
一度訪れてみてください。
なかなかの景観だと思います。
かく言う私も、ダムサイトには行ったことがありません。
by 山子路爺 (2010-10-07 00:37) 

山子路爺

to ken_trekking さん
針ノ木雪渓の詰めです。
雪渓、ないですけど。
実際登ってみると(私は下りでしたが)思ったほどではないかも。
でもバテマシタと言う人もいるので、なんとも言えません。
by 山子路爺 (2010-10-07 00:43) 

tsuka

眼下に広がるエメラルドグリーンが強烈ですね^^
ダムが無いと、素晴らしい峡谷のままだったのかもしれませんね…
by tsuka (2010-10-07 13:54) 

とうふさん

まさに鳥瞰図(って言うんでしたっけ?)のようですね。
綺麗な色…。
やはり、自然には敵いませんね。

by とうふさん (2010-10-07 16:11) 

makiwarikun

土砂崩れの跡かと思ったら、そこに道が付いているのですか…。見た目ほど悪くないとのことですが、私なら見ただけでギブアップです。
by makiwarikun (2010-10-07 19:08) 

よしころん

ダム湖のない黒部湖。。。どんなだろう~。
ズバリ岳! ズバリどんなお山なんでしょう~~(笑)
by よしころん (2010-10-08 08:31) 

山子路爺

to tsuka さん
私が山歩きを始めた時にはすでに存在していました。
もしこれが無かったら、黒部渓谷のゴルジュ帯だったかも。

知っている方がいれば教えてください。

to とうふさん さん
湖面まで約1300mくらいでしょうかね。
鳥になって飛んだなら気持ちが良さそうですね。
ヘリでも良いかな。

to makiwarikun さん
比較的安定した感じでした。
この日も小屋番さんたちが整備していましたよ。
体力は要りそうですね。

to よしころん さん
「スバリ」ってどんな字なんでしょうね。何処の方言なんでしょうね。
山の名前も調べると面白かも……。
展望の良いところでしたヨ。
by 山子路爺 (2010-10-08 15:09) 

asa

以前、種池から針の木へ歩いた時は終日雨でした。
したがって黒部湖がこんな風には見えなかったのが今でも残念です。
もう一度、このコースを歩いてみたいなあ、と思い始めています。
by asa (2010-10-09 07:10) 

asa

すみません、私見を述べてもいいでしょうか。
「針の木」は、この一帯でとがった山の代表としてこの山名がついたと思われます。「スバリ岳」は、「針の木」より標高も低く、やや小ぶりの山です。
西日本では、木片のとげ状になったものを「スイバリ」といい、鳥取では「スバリ」と言います。「針」より1ランク下の形容として「スバリ」というのではと思われますが、この説の弱点は、中部地方では「スバリ」もしくは「スイバリ」を使わない点です。山の命名者が西日本の出身者であれば、話が合います。
by asa (2010-10-11 08:46) 

山子路爺

to asa さん
終日雨降りとは残念でしたね。
今回は稜線にいる間中天気に恵まれ幸運でした。

「スバリ」に関するご意見、とても面白いですね。
隣の針ノ木岳の針から、それより少し鈍い物としての「スイバリ」「スバリ」ですね。この「スイ」は「酸い」なのでしょうか。そうなら「錆びた針」……なんて想像しました。

黒部の谷に注ぐ大スバリ沢、小スバリ沢というのが有りますが、もしかすると富山地方の方言かも、私も少し調べてみたいと思います。
もし分かればUPしたいと思います。
by 山子路爺 (2010-10-12 11:14) 

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