後立山―下山 [北アルプス]
もう小屋にいる登山者は私達だけだ。
未練がましく、雲上の槍ヶ岳を見ながらコーヒーを楽しむ。
雲に隠れてしまうまで眺めていたいが、空の機嫌が悪くならないうちに扇沢にくだらなくては。
小屋番さんに、約束の出来ない「それではまた!」を言って、あのZIGZAGへと踏み出した。
砂礫のZIGZAGを下ってきた。
谷の一番狭まった「ノド」と呼ばれるところに雪渓の残骸があり、崩壊した雪のブロックは人の通行を拒んでいた。
やはりこの谷への訪れは、豊富な雪渓上を歩ける時季がいいなと思いながら高巻いた。
そろそろ膝が怪しくなってきた頃にようやく扇沢に下り着いた。
山を振り返ると、空は今にも泣き出しそうで、実際大町を過ぎる頃には土砂降りとなった。
稜線が白一色になる前にもう一度出かけたいと思っていますが、さてどうなる事か……。
気になっていた「スバリ岳」、この変わった名前について、私なりに調べようと思いましたが、なかなか取っ掛かりが掴めず、ついに大町市役所に質問のE-メイルを出してみました。
そして大町市の観光課より次の様なお返事をいただきました。
『信州山岳百貨によりますと
「この山が、大きな岩がごろごろ重なり合っていることに由来する。
重なり合う岩と岩の間は、よくクマやアナグマ、タヌキなどが巣とする所で、岩巣と言い、岩巣の多い地帯が岩巣張りで、スバリに通ずる。」
「また、一説には、狭くなることをすぼまるというので、そこから名付けられたともいう。」
とあります。』
大町市観光課の皆様、有り難う御座いました。
今度誰かとの山歩きの機会に、偉そうに薀蓄を披露したいと思います。
空は今にも泣き出しそうという表現
よいです。次使わせてもらおうっと。
by hayazou2002 (2010-10-15 20:49)
スバリ岳、そういう意味だったんですね。
観光課に聞くというのもいい手ですね。
私は今度それを使わせてもらおうっと・・・。(^^)
by nousagi (2010-10-15 22:43)
to hayazou2002 さん
へへへ!気恥ずかしい。
近頃読んだ小説のパクリだったかなぁ……。
to nousagi さん
図書館等で調べるのがいいのですが、時間が無いので、つい大町市に聞いちゃいました。
すぐに返事がきました。本当に感謝です。
by 山子路爺 (2010-10-16 14:00)
なるほど、よくわかりました。
今度、知ったかぶりをします。
by asa (2010-10-16 15:06)
ああ、「すぼまる」って言いますねぇ…
それでスバリ…とは^^
やっぱり巣張りの方が合ってるような気がしますね^^
by とうふさん (2010-10-16 17:13)
巣を張るまたはすぼまるでズバリ!
へえぇ~! やはり何かしらの由来があるのですね。
ありがとうございました ^^
by よしころん (2010-10-16 19:31)
to asa さん
asaさんのコメントが調べるきっかけでした。
私も知ったかぶりできます。
有り難う御座いました。
to とうふさん さん
何の巣でしょうね。
熊はちょっと怖いですが、オコジョやテンなら可愛いかも……。
to よしころん さん
山名の由来も面白いかも知れませんね。
よしころんさんの好きな谷川岳は……。
木曜日に日帰りで天神ピストンしました。
写真が整理できたらUPします。
by 山子路爺 (2010-10-16 23:53)
ズバリ岳は気になっていた名前ではありますね。 山の名前には意味不明なものが沢山あるので面白いです。 勉強になりました。
by おど (2010-10-17 19:52)
to おど さん
意味不明な名前ありますね。
多分どの名前にも由来があるのでしょう。
調べたら面白いと思います。
by 山子路爺 (2010-10-17 23:05)