白馬岳六月4 [北アルプス]
☆4時半起床
先ずは天気のチェック……雲はあるものの青空の割合も多く一安心。
今朝は剱岳が一段と男前……もうすぐ天辺に朝の光が届きそうだ……そういえば、雨降る空模様の割には剣岳が良く見えていたなぁ~。
マカロニーを湯がいて、昨夜多めに作ったクリームシチューに放り込み豪華(?)な朝食を平らげ、コーヒーを飲んだら出発の準備。
気持の良い稜線歩きが待っていることだろう。
白馬岳~三国境~小蓮華岳と気持ちのいい稜線を歩いて船越の頭手前の鞍部の雪の上にザックを下ろした。
雪原の向こうに見えるのは鹿島槍の双耳峰……それを眺めながらチョコレートを口に入れポカリを飲んだ。
空は青く風はなく絶好のお昼寝日和だ。
眼下には栂池自然園の平坦地が見えていた。
突然M君が……
「このから栂池に直接下ろうか」などと言い出して……
オイオイ気は確かなのか?途中で雪渓が切れていたらどうするんだ?ヤブ漕ぎなんか願い下げだよ、ましてやハイマツ漕ぎなんて……
「チョット確認してくる」……「OK、大丈夫、つながっている」
外したばかりのアイゼンを再び履き、ザックに取りつけたピッケル外し、ヘルメットのベルトを確認して雪の斜面を下りだす。
すぐに傾斜は急になり……
M君ロープを出して……先頭爺さん、セカンド相棒、しんがりM君のオーダーでややトラバース気味に下った。
雪渓に島の様に浮かんだ草付き目指して一歩また一歩と刻んでゆくのだが、それが上から見たよりも遥かに遠かった。
途中で小さくスリップしたが大したこともなく、やっと到着した草付きでロープを外した。
ここからは傾斜も緩んで各自のペースで下り、自然園の浮島湿原入口付近でアイゼンを外した。
木道もほとんど雪の下……それでも咲き始めたミズバショウを見に訪れる人はチラホラいた。
ビジターセンターで通り抜けてきた事情を話して入園料を支払い、レストランで昼飯を食べ、ロープウェイにのった。
思いがけなくバリエーションルート(?)を歩く事になり思い出深い白馬岳となった。
2018年 6月 白馬岳
☆これはお勧めできるルートではありませんので念のため。天候の急変や、思わぬ落石などの危険が潜んでいまます。今回は天気も良く雪も安定していた上に信頼のおけるリーダーがいたので下りましたが、自分では勿論不可能なことです。安易にここに入られません様にお願いいたします。