SSブログ
ネパール ブログトップ
- | 次の10件

タサンロッジ―ダウラギリアイスフォールへ [ネパール]

DSC_0482bb.jpg

午後になり少し雲が出てきたが、気になるほどではなくアクセント程度だった。

早めにロッジを出て、モレーン台地と思われる所まで登ってきた。

緩やかになった斜面の上にアイスフォールが迫り、その奥にダウラギリⅠのピラミッドがそびえていた。

大分近づいたように感じたが、頂上まではおよそ4200m、アイスフォールまででさえ1000mあるのだ。

あまりのスケールに自分の感覚を合わせるのが難しい。

左右から轟音と白煙を上げて雪崩が滑る。

羽を広げイーグルが大空を滑空する。

私は手ごろな石に腰を下ろし景色を堪能する。


nice!(26)  コメント(7) 

タサンロッジ―夜明け [ネパール]

 

DSC_0376 ダウラギリⅠ 夜明b.jpg 

空はもう十分に青かった。

深い谷に光が届くのはずいぶん遅く、私たちのいるタサンロッジの屋上は東にあるニルギリの影の中にあった。

温かいベッドから這い出して来た事と、弱いながらも風があるせいでとても寒く感じられた。

皆、足踏みをしたり、手をこすり合わせたりして時を待っていた。

「来たぞ」。誰かの声がした。

ニルギリを越えてきた陽光はダウラギリⅠの頂点に朱をさし、次第に勢力を増しつつ東壁を下る。

 南の岩峰がひかり、北のトゥクチェピークにのびる尾根の雪が橙に染まり、ついに光はアイスフォールに達しようとする。

私たちは、たくさんのシャッター音を撒き散らしながら、あるいは感嘆の声を上げながら、このショーを楽しむ。

気がつけば、あたりはすでに明るく、眼下のソバ畑には煙がたなびいて、野良仕事は始まっていた。


nice!(28)  コメント(6) 

Hotel OM'S One ―羊 [ネパール]

DSC_0272a.jpg

通りに出ようとしたら、羊さんご一行のお通りだった。

見ていると、地元の車は待つ事なく、時々クラクションを小さく鳴らしてゆっくり群れの中を進んで行く。

羊も慣れたもので、車の進み具合にあわせて少しづつ道をあけて行く。

羊飼いはあまり指示を出すふうもなく、よそ道に入らないように声を掛けるだけだ。

人も羊も車さえも、張り合うわけでもなく、否定するでもなく、自然な流れで動いている。

私はその場に立ち止まり、ゆったりとした時間を見送っていた。


nice!(23)  コメント(3) 

Hotel OM'S Home―ロビー [ネパール]

DSC_278a.jpg

ホテルという規模ではないけれど、フロント前には小さいながらもロビーがあり、ガイドブックからの情報よりも居心地は良さそうだ。

これから行くジョムソン街道は各村々に宿泊施設があり、当たり外れはあるが不便は感じないだろう。

ガイドと歩く場合は、彼の親類縁者が経営する所に案内されることが多いらしいので、こちらも運が左右するかもしれない。

宿の主人らしい人が通りかかり「Japanees?」と聞くので 「Yes」と答えると彼は「Konnitiwa」と言ってくれる。日本語が通じることは少ないが、チョット嬉しい。お返しに「ナマステ」と言って両手を合わせる。

陽だまりのソファに腰を下ろせば、外の寒さを忘れてウトウトしてしましそうだ。

そろそろトレックを開始する。8167mのダウラギリⅠが何処でその顔を見せるのか、心が踊る。


nice!(23)  コメント(6) 

Hotel OM'S Home―ジョムソン [ネパール]

DSC_0273 Hotel OM'S Homeからニルギリ.jpg

今朝一番のフライトで着いたばかりだ。

門をくぐり玄関前のテーブルに陣取って、紅茶を注文した。

前山の上に、アンナプルナ山群北西の端に位置するニルギリ(7061m)が朝の光を受けていた。

今は隠れて見えないが、あの向こうには人類が始めて登頂した8000m峰アンナプルナⅠがある。

トレックしてゆくうちに、それも目にすることが出来るだろう。

出発まではまだ時間がある。砂糖を少し多めにして二杯目の紅茶をゆっくり飲もう、ニルギリを眺めながら。


nice!(22)  コメント(8) 

フィッシュティルロッジ―ポカラ [ネパール]

DSC_0230.JPG マチャプチャレ.jpg

遅い午後、神の山マチャプチャレを眺めている。

カトマンズから200kmほど西のポカラに移動して、フェワ湖の湖畔にあるロッジに今夜の宿を取った。

アンナプルナレンジの一番南に位置するこの山は7000mにややかけるものの、町に最も近いせいで、ほかよりも高く感じられる。

頂上は魚の尾びれのように二つにわかれ、ほぼ同じ標高で天を突いているのだが、もう少し北西に移動しなければその様子を見ることは出来ない。

そして神の山であるため登山許可は下りず、何人も頂に立ってはいないと聞いた。

それにしても美しい。

デッキチェアに深く腰を下ろし、ロッジの人が「サー」と言って出してくれたオレンジジュースを片手にだだ飽きもせず眺めていた。

幸せな時間は、「夕飯」の声がかかるまでまだ続く。


nice!(28)  コメント(13) 

サンセットビュウホテル―カトマンズ [ネパール]

カトマンズ001-2.jpg

かなり無理やりだったが、10月から11月にかけて10日ほどの休みを手に入れた。

さて何処に行こうか。

この時期、日本アルプスは冬到来で、私などが入る隙間などあるはずもない。

迷った末にたどり着いたのが「乾期真っ只中のネパール」、空気が澄み切って神々の住む8,000mの山々がよく見えるらしい。

そう思い立って今、小高い丘の上のホテルからカトマンズの町並みを眺めている。

昨夜遅く着いた時には分からなかったが、想像していたよりずっと大きな町に驚いている。

遠くからクラクションの音が聞こえ、それに乗って人々のざわめきが伝わって来るようだ。

朝食を済ませたら、その辺りを一回り、早速カトマンズの空気に触れてみよう。


nice!(30)  コメント(19) 
- | 次の10件 ネパール ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。